
コスパがよく秘匿性の高い圧着ハガキは、集客や販売促進を目的としたDMをはじめ、個人情報が記載された通知物など、さまざまな用途に使用できます。そこでこの記事では、圧着ハガキとは何か、圧着ハガキを使用するメリット、圧着ハガキを採用する場合の注意点などについてくわしく解説していきます。
圧着ハガキとは何か
圧着ハガキのサイズは、基本的に普通のハガキと同じです。しかし、印刷面に専用のニスをつけたうえで圧力や熱を加えることで、ハガキ同士をくっつけることができます。
通常二つ折り以上になっているので、コンパクトなハガキサイズのわりには豊富な情報を記載できるのが大きな特徴です。具体的には、V型ならハガキ3面分、Z型ならハガキ5面分もの情報を載せることができます。
圧着ハガキを使用するメリット
ここからは、DMに圧着ハガキを使用することで得られるメリットを6つ紹介します。
一度の発送で豊富な情報を届けられる
1つめは、一度の発送で豊富な情報を届けられることです。先ほども少しふれましたが、圧着ハガキに記載できる情報量は普通のハガキの2~3倍にもなります。一度ハガキを発送するだけで顧客に多くの情報を提供できるため、非常にコスパがよいのが特徴です。
DMの送付にかかるコストを削減できる
2つめは、DMの送付にかかるコストを削減できることです。圧着ハガキのサイズは普通のハガキと同じなので第二種郵便物として扱われ、郵送料金は1通85円(往復170円)です。
そのため、少ないコストで豊富な情報を届けることができるのが魅力です。また、封書を送付するときに必要な封入作業がカットできるので人件費も削減できます。
封書よりもすばやく送付できる
3つめは、封書よりもすばやく送付できることです。なぜなら、圧着ハガキの送付には、封入や封かん(封を閉じること)の手間がかからないからです。また、封入作業によるミスをチェックする手間も省けます。
開封率が高い
4つめは、圧着ハガキで送られてきたDMは開封率が高いことです。その理由は2つあります。1つめは、人間には「隠れている部分を見てみたい」という欲求があるからです。
また、めくる部分に【OPEN】といった目を惹くデザインを施せば、さらなる開封率アップにつながるでしょう。2つめは、ハサミなどを使わなくても手でかんたんに開封できるからです。
プライバシーを守れる
5つめは、プライバシーを守れることです。そのため、個人情報が記載されたDMでも郵送することができます。また、セキュリティ面ですぐれていることから、顧客にとってより重要な情報を届けることも可能になります。
それぞれの顧客に合った情報を送付できる
6つめは、それぞれの顧客に合った情報を送付できることです。その理由は、圧着ハガキには、バリアブル印刷という可変印刷を施せるという特徴があるからです。
バリアブル印刷を施せば、顧客の情報、おすすめ商品の画像、クーポンの割引価格、現在のサービス内容と乗り換え後のサービス内容・コストを比較したものなどが自由に変更できます。
顧客ごとに最適な情報を届けられることで、商品やサービスの購入につながりやすくなるでしょう。
圧着ハガキを採用する場合の注意点
ここからは、圧着ハガキを採用する場合の注意すべきポイントを4つ紹介します。
DMに「POSTCATD」または「郵便はがき」と記載する
1つめは、DMの本体に「POSTCATD」または「郵便はがき」と記載しておくことです。
その理由は、圧着ハガキを第二種郵便物扱いにして普通ハガキと同一料金(85円)にするには、DMの本体となる面の左中央部または上部に「POSTCARD」もしくは「郵便はがき」と載せる必要があるからです。
この決まりを守られていない郵便物は、第一種郵便物である封書とみなされ、郵便料金も高くなるので注意が必要です。
郵便ハガキの本体とは一番面積が大きい面であること
2つめは、郵便ハガキの本体とは一番面積が大きい面を指すということです。「POSTCARD」や「郵便はがき」と記載するのは、なんとなく宛名面だというイメージをもつ人が多いと思います。
しかし、圧着ハガキに端を切るといった加工を施した場合、宛名面以外の面積が一番大きくなることもしばしばあります。すると、ハガキの本体はその一番面積が大きい面になります。
そこに「POSTCARD」もしくは「郵便はがき」といった表記をすることで、第二種郵便物としてお得に利用できるようになることを覚えておきましょう。
ハガキの用紙には白色か淡色を選ぶこと
3つめは、ハガキの用紙には白色か淡色を選ぶことです。その理由は「POSTCARD」や「郵便はがき」といった表記、顧客の宛名などをわかりやすくするためです。
規定の重量におさえること
4つめは、ハガキを規定の重量におさえることです。一般的に、圧着ハガキにはさまざまな加工が施せるため、普通のハガキよりも重量が重くなりがちです。しかし、第二種郵便物の範囲内の重量におさめなければ、第一種郵便物として高い郵送料金を払うことになるので注意しましょう。
まとめ
圧着ハガキをDMとしてうまく使用すれば、手間やコストを減らして豊富な情報を届けられる、すばやく送付できる、プライバシーを守れるといったさまざまなメリットがうまれます。ただし、第二種郵便物扱いにして送料を抑えるには、いくつかの注意点をしっかり押さえて作成する必要があります。自社での発送業務が難しい場合には、専門のDM発送代行業者に依頼するとよいでしょう。参考にしていただければ幸いです。